断食のような極端な食事制限がダイエットに一時的に効果があるということは、ボクサーの減量などから想像つくのですが、断食ダイエットは一時的な減量効果に加え、さらに断食のデトックス効果から、ダイエットしやすい体質に改善させる面があります。そこがダイエットとして注目されています。
断食とダイエットがなぜ結びつくのかというと、体内のエネルギー代謝に関係があります。肥満の原因である体脂肪はもともと非常時の為の備蓄として蓄えられるものです。ゆえに通常の生活で消費されるのは一番後回しになるのです。体脂肪を減らそうと運動して、最初に消費されるのは脂肪ではなくてグリコーゲンと呼ばれる糖質です。
つまり身体は備蓄(脂肪)は非常用にとっておいて、毎日の食事から一日使う分のエネルギーを、得ているのです。
そこで断食による非常事態をつくることによって、備蓄されている脂肪を消費させます。口からいれた食物からのエネルギーを使い切るのに通常12時間かかるとされています。
半日断食の基本の18時間の絶食は、この12時間を超えて備蓄である脂肪を燃焼させるのに、とても利にかなっているわけです。また、口にした食べ物が消化されて体外に排出するのは、18時間かかるといわれています。半日断食の間に、休みなく働いてきた内臓も休ませ、粘膜を修復させようという考えもあります。
家庭でできるダイエットとしての断食は健康上の理由から、この半日断食や一日断食までにしてください。また、半日断食でも一日断食でもできれば医療機関に相談の上行うことがベストです。